Like A Rolling Stone(ライク・ア・ローリング・ストーン)のストーリー・エピソード

これまで多くの人々、アーティストに影響を与えたであろう、ボブ・ディランの作品。2016年歌手として初めてノーベル文学賞も受賞している。その彼の名曲中の名曲がこの「Like a Rolling Stone(ライク・ア・ローリング・ストーン)」だ。その他にも数多くの名曲を発表している彼だが、これほど彼の名声や彼自身に大きな影響を与えた曲はないだろう。

自分としても、昔はそれほど彼の楽曲を好んでは聞いてこなかったが、この名曲を改めて聴き、そして歌詞、和訳を見ると彼の作品の奥深さに触れるようだった。寂しさもあざ笑うかのような陰険さも、独り善がりに傲慢さも含みつつ、何か誰か諭すような、自分自身もそうであるかのようにさらけ出すような、そんな温かみも感じられる。

曲の構成自体はシンプルだが、Aメロのコード進行はC、Dm、Em、F、Gと進行しており、とても自分では思いつかないような進行だ。楽曲としても素晴らしいが、歌詞、和訳を含めて聴くとよりこの名曲を味わうことが出来ることだろう。そして何よりもめちゃくちゃかっこいい!


名曲収録・名盤アルバムの紹介

Bob Dylan(ボブ・ディラン)の名曲、Like A Rolling Stone - ライク・ア・ローリング・ストーンが収録されたアルバム title01 Like A Rolling Stone(ライク・ア・ローリング・ストーン)
album01 Highway 61 Revisited(追憶のハイウェイ61)
artist01 Bob Dylan(ボブ・ディラン)

Like A Rolling Stoneの動画・PV

 
"全く相手にされず、転がる石のように生きるのは"

Like A Rolling Stoneの和訳と英語歌詞

  • 【和訳】

    かつてあんんたは綺麗な服を身に纏い
    第一線で活躍していた鳥は浮浪者達に小銭を恵んでいただろう、そうだったろ?
    みんな声をかけ言っていた、「気をつけろよドール、落ちぶれてしまうよ」
    あんたは冗談を言っていると思っていただろう
    自分にくっついて歩く奴らのことを
    笑っていただろう
    でも今じゃあんたは大きな声で話せず
    プライドも無くしてしまったようだな
    何とか次の食事にありつこうとあさっていることだ

    どんな気分だい、なぁ気分はどうだい?
    住む家もなく、
    全く相手にされず、転がる石のように生きるのは

    あぁ、一流の学校に行っていたんだろう、寂しがりのお嬢さん
    だけどさぁ、あんたはそこでただ絞られていただけじゃないのかい
    道端で生きる方法なんて誰もあんたに教えちゃくれなかっただろう
    でも今は、あんたも早く慣れなきゃならないって分かっているだろう
    あんたは歩み寄ったりは絶対にしないと言う
    得体の知れない放浪者となって、だけど今では分かっているはずだ
    彼は何の言い訳も与えてはくれないと
    あんたが彼の虚ろな目を見つめる時
    取引したくないかと聞いているのだから

    どんな気分だい、なぁ気分はどうだい?
    一人ぼっちで、帰る家もなく
    全く相手にされず、転がる石のように生きるのは

    あぁ、曲芸師や道化師があんたのために色んな技をやっても
    あんたはそっぽを向いていたから、彼らのしかめっ面を知らないだろう
    あんたはしそれがどんなに良くないことか決して分からないだろうな
    あんたはかつては自分を奮い立たせようと他人に任せるべきじゃないよ
    あんたは自分の外交官と一緒にクロム製の馬によく跨がっていたね
    そいつは肩の上にシャム猫を乗っけていた
    あんたがそれに気付いた時には
    そいつはどうでもいい奴で
    彼があんたから盗めるものすべてを取り終えた後にはね

    どんな気分だい、なぁ気分はどうだい?
    一人ぼっちで、帰る家もなく
    全く相手にされず、転がる石のように生きるのは

    あぁ、尖り屋根に住む王女様や綺麗な人々よ
    彼らは酒を飲みながら、自分たちは上手くやったと思っている
    高価な贈り物を交換しながら
    だけどそのダイヤモンドの指を外して、質屋に入れた方がいいよ、ベイビ
    あんたはとても面白がったね
    ぼろを纏ったナポレオンや彼が使う言葉を
    彼が声をかけてくれたら彼のもとへ行きなよ、あんたは拒めないよ
    あんたは何も持たず、失うものも何もないんだから
    誰からも今は注目されず、隠す秘密だってないだろ

    どんな気分だい、なぁ気分はどうだい?
    一人ぼっちで、帰る家もなく
    全く相手にされず、転がる石のように生きるのは
  • 【英語歌詞】

    Once upon a time you dressed so fine
    Threw the bums a dime in your prime, didn't you?
    People call say 'beware doll, you're bound to fall'
    You thought they were all kidding you
    You used to laugh about
    Everybody that was hanging out
    Now you don't talk so loud
    Now you don't seem so proud
    About having to be scrounging your next meal

    How does it feel, how does it feel?
    To be without a home
    Like a complete unknown, like a rolling stone

    Ahh you've gone to the finest schools, alright Miss Lonely
    But you know you only used to get juiced in it
    Nobody's ever taught you how to live out on the street
    And now you're gonna have to get used to it
    You say you never compromise
    With the mystery tramp, but now you realize
    He's not selling any alibis
    As you stare into the vacuum of his eyes
    And say do you want to make a deal?

    How does it feel, how does it feel?
    To be on your own, with no direction home
    A complete unknown, like a rolling stone

    Ah you never turned around to see the frowns
    On the jugglers and the clowns when they all did tricks for you
    You never understood that it ain't no good
    You shouldn't let other people get your kicks for you
    You used to ride on a chrome horse with your diplomat
    Who carried on his shoulder a Siamese cat
    Ain't it hard when you discovered that
    He really wasn't where it's at
    After he took from you everything he could steal

    How does it feel, how does it feel?
    To have on your own, with no direction home
    Like a complete unknown, like a rolling stone

    Ahh princess on a steeple and all the pretty people
    They're all drinking, thinking that they've got it made
    Exchanging all precious gifts
    But you better take your diamond ring, you better pawn it babe
    You used to be so amused
    At Napoleon in rags and the language that he used
    Go to him he calls you, you can't refuse
    When you ain't got nothing, you got nothing to lose
    You're invisible now, you've got no secrets to conceal

    How does it feel, ah how does it feel?
    To be on your own, with no direction home
    Like a complete unknown, like a rolling stone

英詞の単語・述語ピックアップ

bum [bˈʌm]:浮浪者, ルンペン, 怠け者, ぐうたら
beware [bɪwéɚ]:(…に)気をつける, 用心する
scrounging [skráʊndʒɪŋ]:scroungeの現在分詞。(…を)あさる
compromise [kάmprəmὰɪz]:妥協, 和解, 歩み寄り
tramp [trˈæmp]:どしんどしん歩く, 重い足どりで歩く, どしんと踏みつける
vacuum [vˈækjuəm]:真空
frown [frάʊn]:(怒ったり考えこんだりして)まゆをひそめる, 顔をしかめる
juggler [dʒʌ́ɡəlɚ]:(投げ物の)曲芸師
clown [klάʊn]:(劇・サーカスなどの)道化役者, 道化師
trick [trík]:(相手をだまそうとする, ずるい)たくらみ, 策略, ごまかし, ぺてん
diplomat [dípləm`æt]:外交官
discover [dɪskˈʌvɚ]:発見する
steal [stíːl]:盗む
steeple [stíːpl]:(教会などの)尖塔(せんとう)
precious [préʃəs]:貴重な, 高価な
pawn [pˈɔːn]:質(しち)
amuse [əmjúːz]:おもしろがらせる, 楽します, 笑わせる
invisible [ìnvízəbl]:目に見えない
conceal [kənsíːl]:隠す

名曲への感想

感想は後ほど。