White Room(ホワイト・ルーム)のストーリー・エピソード

現在上映中の映画「Joker(ジョーカー)」でも劇中挿入歌として使われている、Cream(クリーム)の名曲がこの「White Room(ホワイト・ルーム)」。収録アルバムの「Wheels of Fire(クリームの素晴らしき世界)」はスタジオ録音とライブ盤の2枚からなり、どの楽曲も3人のメンバーが高い演奏力とアドリブを繰り広げ、後世に残る名盤となった。そのため、初めてプラチナディスクを獲得した2枚組アルバムともなった。

ドラムとコラースとのハーモニーから始まる印象的なイントロ。まるで舞台の始まりを告げるようだ。楽曲の構成はシンプルだが、ジャック・ブルースの芯のある歌声に、ジンジャー・ベイカーのアフリカン・リズムを融合させたドラミング、そしてエリック・クラプトンの歌の合間に入ってくるオブリに、ワウペダルを使ったリズムにソロイングが、高いレベルと混ざり合っている。和訳、歌詞の内容は影と白い部屋、疲れたムクドリ達など抽象的だが、この楽曲と合わせり、メッセージ的な歌詞にも聞こえてくる。

ジャム、グルーヴ系のバンドで楽曲ばかりとりだたされるバンドではあるが、この機会に歌詞、和訳にも目を向けてみるときっと新しい楽しみ方があるだろう。


名曲収録・名盤アルバムの紹介

Cream(クリーム)の名曲、White Room - ホワイト・ルームが収録されたアルバム title01 White Room(ホワイト・ルーム)
album01 Wheels Of Fire(クリームの素晴らしき世界)
artist01 Cream(クリーム)

White Roomの動画・PV

 
"影が彼らから逃げ去った場所で"

White Roomの和訳と英語歌詞

  • 【和訳】

    駅の側の黒いカーテンがかかった白い部屋で
    街の屋根は黒く、輝く道もなく、疲れたムクドリ達
    銀色の馬が君の暗い瞳を、月光を浴びて駆けてゆく
    夜明けが去ってゆくお前に微笑みかける、俺の満足

    俺はこの日差しが決して日の当たらない所で待っているだろう
    影が彼らから逃げ去った場所で待ってるよ

    お前が駅で何も言わなかったのは、自分を守っているようだった
    駅の入場券、行き交う汽車、過ぎ去っていく数々の窓
    俺は駅でこんなにも悲しい時を過ごす
    表に出る時、ただ始めなければならないと感じた

    その列車が戻ってくるのを、列に並んで待っているだろう
    影が彼らから逃げ去った場所で君と愛し合いながら

    あるパーティーで、とても混み合っている中でも彼女は親切だった
    古傷の慰め、今もう忘れてしまった
    彼女の暗い目には、黄色いトラがジャングルで身をひそめる
    彼女はただ傷を癒しているだけ、過ぎ去っていく数々の窓、疲れたムクドリ達

    俺はこの寂しい群衆が群れる場所で眠るだろう
    影が彼らから逃げ去った暗い場所で横たわる
  • 【英語歌詞】

    In the white room with black curtains near the station
    Black roof country, no gold pavements, tired starlings
    Silver horses ran down moonbeams in your dark eyes
    Dawnlight smiles on you leaving, my contentment

    I'll wait in this place where the sun never shines
    Wait in this place where the shadows run from themselves

    You said no strings could secure you at the station
    Platform ticket, restless diesels, goodbye windows
    I walked into such a sad time at the station
    As I walked out, felt my own need just beginning

    I'll wait in the queue when the trains come back
    Lie with you where the shadows run from themselves

    At the party she was kindness in the hard crowd
    Consolation for the old wound now forgotten
    Yellow tigers crouched in jungles in her dark eyes
    She's just dressing, goodbye windows, tired starlings

    I'll sleep in this place with the lonely crowd
    Lie in the dark where the shadows run from themselves

英詞の単語・述語ピックアップ

pavement [péɪvmənt]:舗装道路, 舗道
starling [stάɚlɪŋ]:ホシムクドリ
moonbeam [múnbìm]:(ひとすじの)月光
contentment [kənténtmənt]:満足(すること)
themselves [ðemsélvz]:彼ら自身
secure [sɪkjˈʊɚ]:安全な, 危険のない
restless [réstləs]:落ち着かない, そわそわした, せかせかした
diesel [díːzl]:ディーゼルエンジン
queue [kjúː]:(順番を待つ人や乗り物の)列
kindness [kάɪn(d)nəs]:親切, 優しさ, いたわり
consolation [kὰnsəléɪʃən]:慰め, 慰謝
forgotten [fɚgάtn]:forget の過去分詞
crouched [kráʊtʃt]:crouchの過去形、または過去分詞。かがむ, しゃがむ, うずくまる

名曲への感想

感想は後ほど。