Desperado(ならず者 - デスペラード)のストーリー・エピソード

イーグルスといったら、まず多くの人が思い浮かべるのは「Hotel California」でしょうね。それは当然かもしれません。あまりに有名すぎるので。でもイーグルスには他にも沢山の名曲と言われる曲があります。その中でもオススメしたいのが、この「Desperado(デスペラード)」です。
アルバムのジャケを見ても分かるように、イーグルスはカントリーをルーツとした、70年代を代表するカントリー・ロックバンド。デビュー当初はまさしくこのイメージのまま突き進んでいましたが、2作目の本作品では、ブルーグラス的な音楽も取り入れ、音楽の質もグッと成長したものになった。その中でもその後、数多くのアーティストにカバーされることになり、スタンダードナンバーともなった、この「デスペーラード」が生まれたのです。

放題では「ならず者」と訳されることが多いこの曲ですが、曲調だけを聴くと、まるでラブソングのようにも聴こえます。この歌詞の意味を知ると、また違う聞き方が出来て面白い♫


名曲収録・名盤アルバムの紹介

The Eagles(ザ・イーグルス)の名曲、Desperado-ならず者 - デスペラードが収録されたアルバム title01 Desperado(ならず者 - デスペラード)
album01 Desperado(ならず者 - デスペラード)
artist01 The Eagles(ザ・イーグルス)

Desperadoの動画・PV

 
"ならず者 いい加減に目を覚ましたらどうなんだ"

Desperadoの和訳と英語歌詞

  • 【和訳】

    ならず者 いいかげんに 目を覚ましたらどうなんだ
    お前が乗馬柵の向こうに 消えていってから
    お前は変わってしまった
    お前にはきっと理由があったんだろう お前をそうさせてしまうような
    それでお前は 傷ついてしまうかもしれないというのに

    格好良い自分にふさわしい 素敵な女性はいなかったのか
    もしいたとしても お前のことなんか 本当は追い出したいと思っているのさ
    お前には せいぜい性悪女しか ついてきやしないだろ

    素晴らしいものだったら お前のすぐ身近にあるはずなのに
    お前は 決して手に入らないものを ただ求めている

    ならず者 お前だって もう若くはないじゃないか
    痛みと空腹に耐えかねて お前は戻ってきたんだ
    そして自由は 自由なんてものは
    誰かが言っていた通り
    たった独りで 彷徨うことこそ
    牢獄なんじゃないのか

    冬になると 足が冷えてしまったんじゃないのか?
    空から雪もふってこないし 太陽の光は射さないし
    夜になった時のことは 口にも出したくないんじゃないのか
    素晴らしいことも 嫌なことも 失ってしまって
    感情がなくなってしまうなんて まるでおかしいことじゃないか

    ならず者 いいかげんに 目を覚ましたらどうなんだ
    意地を張るのはやめて こっちに戻ってこいよ
    雨が降っているかもしれないが 空には虹がかかるだろう
    誰かに愛されるようになったほうがいい まだ遅すぎはしないから
  • 【英語歌詞】

    Desperado,
    why don't you come to your senses
    You've been out ridin' fences
    for so long now
    Ohh you're a hard one
    I know that you've got your reasons
    These things that are pleasin' you
    Can hurt you somehow

    Don't you draw the queen of diamonds boy
    She'll beat you if she's able
    You know the queen of hearts is always your best bet
    Now it seems to me, some fine things
    Have been laid upon your table
    But you only want the ones
    That you can't get

    Desperado,
    Ohhhh you ain't getting no younger
    Your pain and your hunger,
    They're driving you home
    And freedom, ohh freedom.
    Well that's just some people talking
    Your prison is walking through this world all alone

    Don't your feet get cold in the winter time?
    The sky won't snow and the sun won't shine.
    It's hard to tell the night time from the day
    And you're losing all your highs and lows
    ain't it funny how the feeling goes
    away...

    Desperado,
    Why don't you come to your senses?
    come down from your fences, open the gate
    It may be rainin', but there's a rainbow above you
    You better let somebody love you
    (let sombody love you)
    You better let somebody love you...ohhh..
    before it's too..oooo.. late

英詞の単語・述語ピックアップ

Why don't you:〜してはどうですか、〜しませんか
come to your senses:理性を取り戻す、冷静になる
it seems to me:私にはそう思える
from the day:その日から、その日からずっと

名曲への感想

ライブでこのクオリティーってのが、まずスゴい! 演奏もそうだが、ドラマーでボーカルのドン・ヘンリーの歌が上手すぎる! こんな風にこの曲を目の前で歌われたら卒倒ものだ。

だが、この「デスペラード」、タイトルの「ならず者」と歌詞を読んだら分かるようにラブソングではありません。「ならず者」も訳し方を変えれば、「不良」とでも言った方が、日本には馴染みやすいかもしれません。

父親が息子を諭すように、同じように昔は悪をやっていた先輩が、まだもがいている後輩に優しく話しかけるように。強がっているけど寂しがり屋で、夢ばかり見て近くの大切なものを見失って、自由になりたい、自由とは何かって彷徨っていたら、ずいぶん遠回りをしてしまった。そんな歳下の男を見ると放ってはおけないんだろう。まるで昔の自分を見ているようだから。

きっと自分もそんな体験をしてこないと、こんな風に話しかけれないだろう。なんとかしてやりたい、って本当に想っているから。だからこそ、この曲には溢れるほどの愛情を感じることが出来るのだと思う。

ザ・イーグルスのならず者 - デスペラード、他アルバム等



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