Town Called Malice(悪意という名の街 - タウン・コール・マリス)のストーリー・エピソード

彼らの円熟期とでも言おうか、最後のアルバムからシングルカットされたこの曲。アルバム、シングルともに全英1位となり、名実とも80年代初期を代表するUKバンドとなった。時代はパンク・ロック全盛の70年代の間も、それより前のモッズスタイルを貫き、ボーカル&ギターのポール・ウェラーは今でもそのスタイルで活躍を続けている。

動画を見ても分かるが、男前である。だが、端正な顔とは似合わず、ソリッドなギターに、ダークなイメージのタイトル。それとは反対にポップなメロディーが印象的だ。”やってらんねぇよ、何も変わりゃしねぇよ、こんな街じゃよ”なんて口では言いつつも、どこか夢を捨て切れない若者の葛藤を感じる。和訳を見ると、このタイトルとメロディーの意味が分かる気がする。

結論として、スモール・フェイシズやポリス然り、モッズ系はイケメンが多い!!


名曲収録・名盤アルバムの紹介

towncalledmalice title01 Town Called Malice(悪意という名の街 - タウン・コール・マリス)
album01 Gift(ギフト)
artist01 The Jam(ザ・ジャム)

Town Called Maliceの動画・PV

 
"この街を変えるのは俺たちにかかっているんだ"

Town Called Maliceの和訳と英語歌詞

  • 【和訳】

    静かな暮らしを夢見るのはやめた方がいい、
    だって、俺たちは決して知ることはないから
    走り去るバスに向かって走るのはやめろ、
    だって、バラ色の日々はほとんどないから
    やっていないことに謝るのはやめろ、
    だって、時は短く、人生は悲惨だから
    だけど、この街を変えるのは俺たちにかかっているんだ、
    この悪意という名の街を

    未開封のミルクが何列も何列も、ミルク工場に並んで、廃棄される
    そして、たくさんの主婦たちが、カラのミルク瓶を胸に抱えている
    古いラブレターを乾かそうと、干している
    涙が早く激しく流れる時、信じるのをやめさせるなんてもうウンザリだ
    この悪意という名の街で

    毎年毎年、苦労して頑張って、
    雰囲気は氷のように冷えまくり
    俺は死んだようなものさ
    この悪意という名の街で

    日曜特売のローストビーフを求める人々の気持ちが、
    生協に向かってダッシュさせるんだ
    ビール代を減らすか、子どもの新しい服を我慢するか、
    大きな選択さ
    この悪意という名の街では

    蒸気列車の亡霊が私の線路(行く手)にこだまする
    経由なしでグルグル回っている時さ
    広場で遊ぶ子どもと、ゆりかごの音は、
    そよ風の中で笑いを失った
    何時間も続けることができたし、たぶんこの先もできるだろう
    でも、むしろ俺は喜びを取り戻したい
    この悪意という名の街で
  • 【英語歌詞】

    Better Stop dreaming of the quiet life cos it's the one we'll never know
    And quit running for that runaway bus cos those rosey days are few
    And stop apologising for the things you never done
    ‘Cos time is short and life is cruel
    but it's up to us to change this town called malice.

    Rows and rows of disused milkfloats stand dying in the dairy yard
    And a hundred lonely housewives clutch empty milk bottles to their hearts
    Hanging out their old love letters on the line to dry
    It's enough to make you stop believing when tears come fast and furious
    In a town called malice - Yeah-ea-eah!

    Ba-Ba, Ba-Ba, Ba-da-Ba, Ba-Ba, Ba-Da--Ba! Whoah!
    Ba-Ba, Ba-Ba, Ba-da-Ba, Ba-Ba, Ba-Da--Ba!

    Struggle after struggle, year after year
    The atmosphere's a fine blend of ice
    I'm almost stone cold dead in a town called malice
    Oo-ooh! Yeah!

    A whole street’s belief in Sunday's roast beef
    Gets stashed against the Co-Op
    To either cut down on beer or the kids new gear
    It's a big decision in a town called malice
    Oo-ooh! Yeah!

    The ghost of a steam train echoes down my track
    It’s at the moment bound for nowhere just going round and round,Ohh
    Playground kids and creaking swings, lost laughter in the breeze
    I could go on for hours and I probably will but,
    I'd sooner put some joy back into this town called malice.
    Yeah-ea-eah!

    It’s a Town called malice - Yeah-ea-eah!

    Whoooh!

    It’s a Town called malice – Whoooh-Yeah!

英詞の単語・述語ピックアップ

cos [kάs]:タチチシャ, コスレタス
cruel [krúːəl]:(人に苦痛を与えても平気でいる, という意味で)残酷な, 冷酷な, 無慈悲な, じゃけんな
malice [mˈælɪs]:(相手を傷つけようとする意図的な)悪意, 敵意, 恨み
disuse [dìsjúːs]:不使用, 廃止
housewives [háʊswàɪvz]:housewife の複数形
clutch [klˈʌtʃ]:(手またはつめなどで)(…を)ぐいとつかむ, しっかり握る
furious [fjˈʊ(ə)riəs]:怒り狂った
struggle [strˈʌgl]:もがく, あがく, 努力する
atmosphere [ˈætməsfìɚ]:(地球を取り巻く)大気
belief [bəlíːf]:信じること, 信念, 確信
stash [stˈæʃ]:こっそりしまう, 隠す, 蓄える
decision [dɪsíʒən]:決定, 決断, 解決, 判決
creak [kríːk]:キーキー鳴る音, きしる音, きしみ

名曲への感想

感想は後ほど。

ザ・ジャムの悪意という名の街 - タウン・コール・マリス、他アルバム等

IN THE CITY
JAM
POLYD
1997-09-01


ザ・サウンド・オブ・ザ・ジャム
ザ・ジャム
ユニバーサル ミュージック
2014-06-11


ディグ・ザ・ニュー・ブリード [ ザ・ジャム ]
ディグ・ザ・ニュー・ブリード [ ザ・ジャム ]